引越してからお世話になっている床屋のおじいちゃんが教えてくれた。
「あなたの住んでいる〇〇(集落の名前)は、縄文人が住んでいた所なんだよ」と。おじいちゃんの話によると、集落の場所が山の頂上を北側にした山の中腹なので、冷たい北風をダイレクトに受けにくく、南東に高い山がないので朝日が早い時間に入ると。
確かに、周りには川があり魚が捕れる。湧き水も湧いているので飲み水も入手しやすい。住環境が良かったのは想像がつく。
川魚だけてなく、今でもイノシシ、シカ、クマが出るので肉は手に入っただろう。今では、スギの木ばかりだけど、以前は多様な木があったかもしれない。木の実なんかも手に入っただろう。
縄文人たちは、狩猟のためにこの辺りを犬と一緒に走り回っていたのだろうか?湧き水は今と同じ場所から湧いていたのだろうか?冬のこの時期は、今と同じ朝の7時前に南東の山の同じ斜面から太陽がでてきたのだろうか?
約1万年前にこの土地に縄文人が住んでいて、同じように犬と走り回って、同じ湧き水を汲んで、同じように朝日の温かさに「ありがたいなぁ」と感謝していたと思うと縄文人に親近感をもたずにはいられない。