犬を飼う事と飼主の長寿の関係については以前から議論されていた。最近、さらなるデータを基にした文献が出ている事を知り早速PubMed*を検索してみた。(*文献検索サイト)
文献の結論は、
「犬の所有は、非所有と比較して、すべての原因による死亡率の24%のリスク減少と関連しており・・・」( 文献の概要へのリンク:Dog Ownership and Survival: A Systematic Review and Meta-Analysis より)
やっぱり犬は凄い!
リスクを減少する理由の一つに、犬を飼う事で飼主が定期的に運動し、肥満など基礎疾患の改善に繋がっていると考えられているらしい。これは、私達愛犬家にとって特に驚く話じゃない。そして、個人的には他にもっと私達の健康改善に繋がることがあると考えている。
例えば、
散歩で太陽光を浴び、ビタミンDを体内で作り私達の骨を健康に
犬が持ち帰る土や泥などに触れることで、私達の免疫力アップ
孤独を感じがちな現代人。パートナーとしての犬の存在(メンタルヘルスの改善)
など。
犬を飼い、当たり前の世話をする。これだけで、多くのベネフィットを得られる。犬を世話しているようで、実は私達人間が助けられている。この文献を知って、そんな感想をもった。
今後、もっと興味深い文献が出てくることを期待します!
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参考:文献の概要から一部紹介
(訳)犬の所有権と生存:系統的レビューとメタ分析
犬の所有は、非所有と比較して、すべての原因による死亡率の24%のリスク減少と関連しており(相対リスク、0.76; 95%CI、0.67-0.86)、6件の研究で死亡リスクの有意な減少が示されました。 特に、以前に冠状動脈イベントを起こした個人では、犬と一緒に家に住むことは、すべての原因による死亡のさらに顕著なリスク低下と関連していました(相対リスク、0.35; 95%CI、0.17-0.69; I2、0%)。 さらに、分析を心血管死亡率を評価する研究に限定した場合、犬の飼い主は心血管死のリスクを31%減少させました(相対リスク、0.69; 95%CI、0.67-0.71; I2、5.1%)。
Dog Ownership and Survival | Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes (ahajournals.org)(文献)