朝になって2023年の台風2号が関東を東に抜けた。風があまり強くなかったものの雨量が記録的に多かったようだ。
今回、大きな台風が来ると分かっていても、僕は出勤した。これぐらいの台風では電車も動くし、出勤を在宅勤務に変更することなく、車を運転して、電車を乗り継いで2時間かけて出勤した。運が悪ければちょうど通勤時に電車が運転を見合わせることだってあるのにそれでも通勤した。
台風の時、犬達はあまり外に出ない。雨が小降りになった時にササッと外に出て用を済ませる程度だ。そして、台風の時は体もだるそうだ。いつもより良く寝るし家の中で暴れることもない。セーブモードに入れている感じだ。
これは、理にかなっている。
台風の中、外に出れば体を濡らして体温を失う。風が強ければ木の枝が飛んでくることだってある。そもそも、他の動物達(獲物)も活動を抑えるので狩りの成功率だって下がる。
なので、台風のような自然の大イベント時は犬達は活動を最小限にして体を休め、外に出てケガのリスクをとらない。自然の一部としてそうデザインされているのだろう。
昔は人間もそのデザインの一部だったのだろう。しかし、今はテクノロジーの発展と共に人間はこのデザインから一歩抜け出した。台風が来ても、車や電車で普通に移動できる自由を得たのだ。
しかし、一見自由を得たようだが実はとても不自由だ。
テクノロジーのおかげで、台風のような自然のイベントに関係なく通常通り生活できると錯覚している。加えて、同じようにテクノロジーを過信している他人や会社の同僚がそれを期待していると勝手に思い込んでしまっている。「これぐらいの台風で出勤を在宅勤務に変更しないよね」と同僚が期待していると僕は勝手に思い込んで、台風の本当の威力も知らないのに電車は問題なく運行すると根拠なしに決めてしまう。
これは、テクノロジーがもたらす不自由さだ。
犬達はこの人間の愚かさに気が付いているのかもしれない。
