現代人は「晴耕雨読」な生活を忘れてしまった。ご存じの通り、晴れれば畑仕事をするが雨が降れば家の中で読書するという意味だ。悠々自適な生活と言い換えることもできる。
人間は、雨が降っても車があるから仕事場まで問題なく行ける。疲れが溜まって体がボロボロなのに栄養ドリンクを飲んで無理して仕事をする。
一見、テクノロジーのおかげで大きな自由を得ているように見える。本当だろうか?
社会から暗黙のうちに求められているから、体にムチ打って社会の期待に応えようとする。そしたら、体やメンタルがぶっ壊れてしまっている人がいっぱい出てきてしまった。これが本当の自由だろうか?
犬は、雨の日はゆっくり家で寝ている。晴れの日は元気に外を走り回っているけど雨の日は、「具合悪いの?」と声をかけてしまうほどダルそうにしている。
犬は可哀そうに車を運転できないから家で寝てるしかないんだな、と考えてしまうのは違っている。犬はそれを選択しているのだ。
雨で体を濡らすことによる体力消耗より、晴れの日のために巣の中で体力を温存する方が長期的に考えて生存率が上がるという計算なのだろう。
犬はそんな人間の行き過ぎた生活を考え直させてくれる。