猟犬は、優れた嗅覚で獲物の残したニオイをキャッチして獲物を追跡する。同時に犬は吠えてニオイをキャッチしたことを人間につたえる。獲物は犬から逃げる。山には獲物達が使うけもの道がある。
人間の観察力とパターン認識の能力を使って、このけもの道を認識し、獲物がどこに逃げていくか推測する。人間は逃げてきた獲物を先回りして捕らえる。人間や犬がケガをせずに捕らえられるのは、人間が飛び道具を使う事ができるからだ。
上記の方法で狩猟をする場合、犬のアシストがないと猟は成り立たない。犬の嗅覚、山の中を颯爽と走る身体能力、そして何時間も獲物を追いかけることができるスタミナ。人間に足りない能力を補完してくれる。
そして、人間に飛び道具を開発する能力があってこそ高い確率で安全に獲物を捕らえることができる。
どちらか一方の能力だけでも効率的な狩猟はできない。
犬と人間の共同生活が始まったのは約1万5000年前だと言われている。この期間、地球のどこかで犬と人間の狩猟は続いてきた。全く同じ方法で。
種族間のパートナーシップで今も変わらないここまで古いものは他にあるだろうか?
犬に魅了されずにはいられない。