東京のような都会にたくさんあって山の中に無いものは?
街灯である。
都会は町が真暗になることは無い。夕方薄暗くなれば、10メートルごとにある街灯に灯がともる。それは、翌朝太陽が町をしっかり照らすまで消えないからだ。
対して山の中には街灯は無い。登山道に街灯が無いのを想像してもらうと良い。夕方まで登山していて、急がないと太陽が落ちてしまうあの不安感である。太陽の光が途絶えればそこはもう暗黒の世界である。
なので朝の犬の散歩は日の出まで開始できなく、仕事など1日の予定が決まっている日は時間がなくて朝バタバタする。
そんな不便な朝の散歩であるが、毎日素晴らしい自然からの贈り物がある。
それは日の出だ。
日の出には何か特別なパワーがある。真暗で(人間にとって)恐ろしい山の中をあたたかい光で照らし暗闇を取り除いてくれる。冬の寒い朝は、光を顔に受けることで冷たくなって感覚が無くなっている鼻の先が温められる。そして最大の贈り物はこのビューである。今日1日乗り越えるパワーがもらえる。
