この3連休を利用して、内装工事終了前の家で犬と一泊してきた。田舎には秋が来るのが早く冷えるため、夜は薪ストーブを焚くことにした。
初めての薪ストーブということで、煙を家の中に充満させてしまったり、必要な薪の量が分からず、夜中に何度も薪棚まで薪を取りにいったり苦戦したが、最終的に家の中を温めることに成功した。
炎って見ていても飽きない。
LEDライトの色のように目を刺激するような色ではなく、優しく刺激のない色。そして、炎はある形を作ったらすぐに消えて、また次の炎が違った形をみせてくれる。

横を見ると、そこには炎に釘付けなっている犬がいた。
その横顔は、とてもリラックスしていて、まるで瞑想をしているかのような「無」の表情。炎がゆらゆら動いているのだから興味を示して「これはなんだ?」という顔をしてもおかしくないが、全くそうじゃない。
犬と炎ってどんな関係なんだろう?何千年もの間、犬は森の火事を何度も見ただろう。人間と一緒に生活するようになってからはほぼ毎日見ていただろう。(電気が発明されてからはそうでもない)
多分、犬にとっての炎って空気や水の存在のみたいなもので、生まれた後に学ぶものではなく、何世代も前からすでに記憶に刻みこまれた存在なのだろう。
炎を見る犬の横顔はそんな風に見えた。まるで、何千年も前の記憶が蘇ってきているような顔をしていた。