ペットロスのダメージは注いだ愛情に比例する

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人はなぜ犬を飼うのか?お金がいっぱいかかるし、費やす時間も莫大である。嫌な言い方だけど、費やしたお金を投資と考えると、リターンはゼロだ。

それでも犬を飼う。謎だ。しかし、実は大きなリターンがある。

それは、犬からもらう愛情だ。毎日、まるで3年ぶりに再会した友達のようにあなたに会えたことを喜ぶ。もうあなた無しでは生きていけないと言わんばかりに。

ただ、このリターンを得るためには1つ条件がある。

それは、まず最初にあなたから愛情を注ぐ必要があるということ。犬への献身的な世話を通して犬はあなたからの愛情を感じて、同じ量以上の愛情をあなたに返す。あなたは、もらった愛情以上を世話を通して犬に返す。犬はまたそれ以上の愛情を返す・・・・。

この積み重ねが、犬との愛情のレベルをより大きく、そしてより強固でゆるぎないものにしていく。

しかしある時、犬に「老い」が襲い掛かる。以降、体の自由はきかなくなるけど、あなたに返す愛情の量は落ちることはない、表現方法が少し変わるだけだ。顔の表情をつかってあなたへの感謝を表現する。そして、あなたはより重労働になる犬の世話を通してより大きな愛情を注ぐ

愛情のレベルは指数的に大きくなる・・・。そして、ある時お別れの日が来る。

膨れ上がっていた愛情のレベルが急に0になる(物理的に世話する対象がいなくなるのでどうしようもない)。急にドスンと底に落とされる感覚。

この落下距離は注いだ愛情が大きいほど大きい。この落下は、あなたの生活に大きな空洞を作る。生活を稼働させていた多くの歯車の一番大きいものが外れてどこかに飛んでいってしまった感じ。この歯車は永遠に戻ってこないので、あなたは残った小さな歯車の大きさを変えてみたり、代わりの歯車を探してみたり、歯車の位置をずらしながらまた全体がうまく機能するように少しずつ修正していく。これがペットロスなのだと思う。

このプロセスがあまりにもペインフルなので、もう犬は飼いたくないと思う人もいる。

犬に愛情を注いだ分だけペットロスは大きいし、回復までより長い時間がかかるのだと思う。

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