僕もやってしまうミス。コマンドを否定の命令文にしてしまうこと。例えば、「~を咬んじゃダメ!」とか、「リードを引っ張らないで!」というコマンド。コマンドというより、とっさに出てしまう願望に近い飼主の叫びですね。(笑)
そんな時は、逆に肯定の命令文にする方が犬には伝わるらしい。「咬んじゃダメ!」ではなく、「出して!」。「リードを引っ張らないで!」ではなく、「横に付いて!」とか、「ヒール!」という具合だ。
僕の信頼するドッグトレーナーから教えてもらったのだけど、なぜ肯定文なのか理由は分からない。これは勝手な想像だが、肯定文だと犬は1つの言葉だけ頭で処理すれば良い。しかし、肯定文の後に否定語をつけるということは、言葉を2つ処理する必要があるのでより高度な能力が必要になるのではないだろうか。
これは、飼主側もトレーニングが必要だ。犬が突然こちらの望まない行動を起こす。反射的に「ダメ!」とただ叫んでもダメ。そこは、落ち着いてより犬に伝わる言葉を選択する。こんな冷静さが飼主にも要求されるのだと思う。
なかなか深いな。