犬はなぜスケボーのお兄さんを怖がるか?

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先日、養老孟司さんがYouTubeで言っていた。犬は大勢の人間がいる部屋に入れられたら、ビックリして部屋から逃げていくだろう。なぜなら、犬は人間一人一人を全く異なった生き物として認識するから。それぞれが、ニオイ、動き、音、見た目が異なる個別の生き物なんだから、何をしでかすか予測できない連中からは逃げる。

一方人間はどう考えるかというと、そこに居るのはすべて人間であると考える。人間という「同じ」生き物として認識する。グループ化して単純化する。1種類の生き物しかいないのだから行動の予測の範囲内だろう。それ以上考える必要はないと、その時点ですべてを知ったような気になる。

犬が道で人間とすれ違う時はどうだろう。犬はすれ違う一人一人は、異なる生き物として認識する。髪の長さ、足音、荷物は持っているか、体臭、服装など違いを感知してこの生き物がキケンかどうか判断している。

スケボー乗りが前方から近づいてくる。あの地震でも起きたかのような「ゴーゴーゴゴー!」という音。「なんだこの生き物は?全く新種のキケンな生き物だ!」ということでビビっちゃうわけだ。

対して人間は、杖をついている老人もスケボーのお兄さんも同じ通行人として認識しグループ化している。通行人とは、目的があってそこを目指して歩いている人達だから自分なんかに興味なんてない。イコール私に危害なんて加えないだろうと。

犬と人間の考えかた、どっちが良いかわからない。人間が犬みたいに通行人を細かく観察していたら疲れちゃう。ただ、ボーとしてるとひったくりや通り魔に襲われることもあるわけだ。

単純化してグループ化することで、人間はより複雑な概念を生み出してきた。これは、便利なモノとして今の私達の生活に役立っている。ただ、同時に立ち止まって物事を詳しく観察するという大切なこともないがしろにされているような気がする。

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