犬へ一番感謝したいことは、「朝の散歩」を教えてくれたこと。

最初は、犬にオシッコをさせる為に無理に早起きしているという感覚。次第に辛いと思う事が少なくなる。ある程度自然に体が動くようになる。今では犬の為というより、顔を洗って歯を磨くように生活の一部になりつつある。

朝の散歩で自分の人生は変わったと言える。大袈裟に聞こえるかもしれないけど事実だ。

ある意味辛い早朝の散歩を継続することでいろいろ変化してきた。自分の体が変わる。足腰は鍛えられ長距離を歩く事が苦でなくなる。体が強くなると自分に自信がつく。その結果心も強くなる。朝1番につらい事をすると、その日対峙する出来事、面倒な作業がそれほど困難に感じなくなる。困難なことに打ち込むと人は強くなる。これは自然なのだと思う。

変化と言えば、環境の変化に敏感になり、季節の変化を楽しむ気持ちも芽生える。季節それぞれ目に入る色は変化する。気温の上下で季節の移り変わりを肌で感じる。夏は散歩の時間を早めて熱中症を避けたり、冬は凍えてしまわないように着込んだりする変化も楽しい。当たり前のことなんだけど、次の季節が待ち遠しく感じるし、新しい季節が訪れると新鮮な気持ちになる。

また、時の変化も感じる。昨年の今頃は、2頭の犬と散歩していた。今は1頭で散歩。時間が経てば犬だって死んでいくし、人間だって歳をとる。もしかしたら来年は新たな1頭が加わりまた2頭で散歩しているかもしれない。常に変化するという真理さえも犬は気づかせてくれる。

変化は止められない。犬と生活すると、すべては変化しながら進んでいくってのがよく感じられる。犬は自然であり自然は変化する、犬と共に暮らすという事は常に変化する自然を私達の生活の中に取り込んでいるという事なのだろう。そんなことを考えさせてくれる犬に感謝である。

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