飼主に牙を剝く犬-2つの改善方法

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犬が飼主に牙を剝くって話、聞きますよね。ただ、散らかっているおもちゃを片付けようとしただけなのに「ガルル・・・!」。学校から黒い制服姿で帰宅した子供に牙を剝く。など。

犬が攻撃的になるには理由がある。その理由の多くは「恐れ」を原因としているのではないでしょうか。今回は2つの恐れについて紹介したい。

①失う恐れ

②過去の恐ろしい経験

以下に、原因そして改善方法について詳しく説明します。

①失う恐れ

犬は縄張り意識を持つ動物だ。散歩中、あるニオイに上書きするようにオシッコをかけるのはこのため。別の例を上げると、「ソファーの上から降りて」というコマンドに怒りだす犬は、このソファーは自分の場所だと勘違いしている証拠。おもちゃで遊んでいる犬に近づいただけで「ガゥ~」。おもちゃが自分の所有物であることを主張しているため。

しかし、本来はすべて飼主のものであり誰がいつそれを使用するかは飼主が決めるべきではないでしょうか。(一部、こんな態度の犬に「カワイイ!!!」なんて言う飼主がいますが、そんな方はこの先を読まない方が良いかもしれません)

では、改善する方法は? 日頃から飼主の決めたルールを設け実行すること。例えば、ソファーの上がOKなのであれば、ベッドの上はNGとする。あなたの部屋に入ってもOKだけど、キッチンはNG。おもちゃで遊ぶ時は、あなたのOKをもらうまで待つ。ポイントは、ルールはなんでも良いけど、例外は作らないこと。これを時間をかけて行えば犬は飼主が決めたルールが存在していること、よってすべて自分の思うままに出来ないことを学びます。

②過去の恐ろしい経験

犬が急に攻撃的になるのは必ず理由がある。それは、何かから自分を守るためや、過去の嫌な経験に対する拒絶反応である事が多い。例えば、過去に黒い服を着た人に虐待を受けたことがある犬は黒い服を着た人に過剰に反応することがある。場合によっては、原因が良く解らないことも。ウチの犬はスケートボードの音が大嫌い。攻撃的になることはないが、遠くに聞こえても怖がる。原因は分からないが、似たような音で嫌な経験があるのだろう。

改善方法は?失敗させないよう工夫しながら繰り返し訓練して慣れさせるのが有効。例えば、犬も良く知っている人に黒い服を着てもらい、犬に声をかけながらゆっくり近づいてもらう。これは、嫌いなもの(黒い服)を好きなもの(知り合い)で上書きすることで慣れていく方法。もう一つの工夫は訓練するタイミング。朝のエネルギ-いっぱいの時ではなくて、しっかり運動し食事も終わったリラックスしたタイミングを狙って訓練するのがお勧め。出来るだけ成功しやすい環境を作ってあげましょう。

いかがでしょうか。

自分の犬に牙を剝かれる。飼主としてこんなに悲しいことはないですよね。

犬が攻撃的になるには理由がある。その中には、縄張りや所有物を失う恐れと過去の恐ろしい経験からくるものがある。犬が人間社会に順応していくにはこれらを克服できるように手助けしてあげる事が飼主の役割だと思う。

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