犬を連れているからだろう。そして、近所の住民と思われているのだろう、頻繁に道を尋ねられる。
もちろん、こちらも地域の人間として丁寧にわかりやすく案内しようと心がけている。
数日前の早朝、見るからに道に迷っている挙動不審なおじいちゃんを見かけた。
待ち合わせの相手と話しているのだろう、スマホを耳に押し付けながら道路の反対側の歩道を歩いていた。
少ししたら、突然「クルッ」とUターンして真逆の方向へ歩き出した。
こちらに気付いたのか、大声で「ここはXX公園かね?」とおじいちゃん。
「そうですよ。丁度ここがXX公園ですよ。ただ、XX公園といっても広くて入り口が複数ありますよ。」と私。
「わかった。わかった。」という感じで道路の反対側から手を上げて合図してくれた。
そして今度は、そのまま少し歩いたところで、
「JRのOO駅へ向かうんだ」と。道路の反対側にいる私達に聞こえる大声で。
でも実は、この辺にはJROO駅は存在せず地下鉄OO駅しかない。そして、最寄のJRの駅までは結構な距離がある。
私が「あ、OO駅は・・・・」と叫んだところで
おじいちゃんは「わかった。わかった。」という感じで手を上げてそのまま道を曲がって行ってしまった。
おじいちゃん、大丈夫だったのだろうか?
後で、「なぜもっと的確に案内できなかったのだろうか?」と悔やんだ。同時に、あのおじいちゃんあまり人の話に興味がないのかな?とも思った。
もしかしたらこちらに道案内なんて求めてなく、電話の相手と大声で話していただけかもしれない!(笑)
単に私の「早とちり」で道を尋ねられていると勝手に勘違いした?
「助けを求めていな人を助けようとしても助けられない」
みたいなことを聞いたことがあるけど納得だ。助けを求めてない人を助けようとしても空回りしてしまうし、大きなお世話なのかもしれない。
まずは、相手が何を求めているかしっかり理解することが大切だ。
おじいちゃんは「今朝、XX公園付近で犬連れの挙動不審者を見た!」と友達と笑っているかもしれない。(-_-;)
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