愛犬の寿命を20%-30%延ばせたら?
犬の一生を3つのステージに分けて投稿してきましたが、今回は第3回。「別れ」について。この世に永遠に生きるものなど無い。私達人間、犬だっていつか死ぬ時がくる。それがわかっていても愛犬には出来るだけ長く健康で生きてもらいたいのは我々飼主みんなの願い。
アメリカのワシントン大学 (University of Washington、シアトル市) ではDog Aging Project(サイト: https://dogagingproject.org/ )というプロジェクトを立ち上げて犬の寿命についてリサーチを行っている。
犬の寿命を延ばす試みのなかで鍵となるのが環境。オーナーや周囲の犬との関係性(社会性)、住環境(空気の汚染など)、食事、運動などが寿命の長さに大きく関係している。このプロジェクトは全米中の犬から上記データを集めている。(私もデータを提供したかったがアメリカ国内のみとのこと)
そして、このプロジェクトの最もユニークなこと。それは、薬を犬に投与し、寿命への影響に関するデータを取っていることだ。
その薬が、「ラパマイシン-Rapamycin」 (参考:https://matome.naver.jp/odai/2141709750085479001 )日本では、リンパ脈管筋腫症の薬としてラパリウム錠という商品名で売られている。(2014年に認可)
最近では、ラパマイシンは寿命を延ばす効能がある薬としても注目を集めている。試験用マイスに投与した結果、寿命が延びることが確認されている。これを中型サイズの犬7歳にあてはめると、寿命が3~4年延びるとのことだ。
このラパマイシンを犬に試験的に投与してデータを取っているのが Dog Aging Project だ。
プロジェクトをリードしているDr. Matt Kaeberleinによると、大きな副作用は今のところ見られていない、そしてラパマイシンを投与した犬の心臓機能がそうでない犬と比較して改善したと発表している。(参考資料:Next Generation Medicine: Dr. Matt Kaeberlein on Dogs & the Science of Human Aging https://www.youtube.com/watch?v=2tIGSkzElf0 )
もちろん「寿命が延びる」とは直接言っていないが、ペット犬が死ぬ原因の第2位として知られている心臓病(ペット葬儀社調べ)。犬の寿命を延ばすことに何等かの関係がありそうだ。
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