昨年から我家では、2頭の犬を飼っている。
多頭飼いそのものが目的ではなく、どうしても飼ってみたい犬種がちょうど産まれたから飼う事になった。めぐり合わせってやつです。
当初、2頭になったことによる費用と散歩の大変さのことで頭がいっぱいだった。実際どうなったかというと、やっぱり費用は約2倍になった。ちなみに食事は2倍以上、なぜなら若い犬の方が今のところ30~40%食べる量が多いから。女の子なので、避妊手術もあるし。
そして、道具もほとんど2つ準備する必要がある。リード、首輪、防寒用の服、クレートなど、使いまわしってわけにはいかない。トイレシートは、ここ数年買ったことがなかった。
ただ、2つ準備する必要のないものがあった。それはうんちを入れるゴミ箱。うんちの量は確実に増えたけど、大きめのゴミ箱でよかった。
逆の発見もあった。散歩や世話をする労力は増えるとの予想に反して、2頭飼いになったことで軽減されたこともある。
散歩中、2頭でじゃれ合ったり、追いかけっこして遊ぶので、以前の様に人間が一緒に運動する必要性が減った。なので自分の体は楽になった。最近じゃ、どうしたら2頭で遊んでくれるか(楽できるか)ばかり考えている。良くないね。
多頭飼い一番の醍醐味は、「犬それぞれの反応の違い」を楽しむ事だ。今までの、
Aというインプットに対する
「犬の」反応から、
Xのインプットに対して、
「ライ」(先住犬)はこう反応するけど、
「チリ」(新入り)は違った反応をする。
この2頭の反応の違いがとても面白い。
例えば一人分の道幅しかない山道を私、奥さん、ライ(オス7歳)、チリ(メス1歳)が一列に歩いているとする。

①ライはいつも先頭を歩いて、たまに先まで一人で進んで状況を確認して戻ってくる。あまり列全体のことは気にしない。とにかくこの先何があるかが気になってしまう。列の最後尾がちゃんとついて来ているか心配するより、自分の冒険を楽しんでいる感じ。
②一方、チリはいつも私達の間を歩く。私達の間隔が開いたら、後ろを振り返って脱落していないか確認する。また、先頭のライが先の方まで行き過ぎると、追いかけて2頭一緒に帰ってくる。チリは、パック全体のことを考えて行動している。仕事を楽しんでいる感じ。
性別の違い?年齢の違い?犬種の違い?性格の違い?何がこの違いを生んでいるのかはわからない。
でも、どちらもパックが安全に移動するために必要な役割を果たしている。
そんな、犬達の行動について発見があるのは、比較のできる多頭飼いだからこそと思う。
いろいろ大変な事もあるけど、やっぱり多頭飼いは楽しい。そして、これから先どんな発見があるが楽しみだ。