もう7年前になる。ウチに初めて大型犬が来た時だ。子供のころから中型犬は飼っていたが、自分で大型犬へクレートトレーニングをするのは初めてだった。正直言って今ならあんなトレーニング方法はとらない。
結果的には、クレートで長時間過ごせるようになったので必ずしも間違ってはいなかったが・・・。幸運だったのは、クレートは彼にとって落ち着く場所だったので、今では問題なくクレートで休んでいる。
そう、この方法をとればもう少し短時間で楽しくトレーニングできたんです。
その方法とは、まず最初に「クレート=良い経験(喜び・楽しみ)」を植え付けること。最大のミスは、 これをとばしていきなりクレートトレーニングに入ってしまったこと。
今回は自分のミスから学んだシンプルで楽しく学べるクレートトレーニング法を3+1ステップで紹介します。4つ目は上手くいかない時の対処法。
① ゲーム感覚で「クレート=良い経験」を植え付ける
②クレートのドアを閉めてみる
③クレートのドアを閉めてその場から立ち去る
④犬が騒ぎだしてしまった時の対処法
それでは、各ステップを見ていきましょう。

①ゲーム感覚で「クレート=良い経験」を植え付ける
準備するもの:クレート、おやつ、マーカー(ほめ言葉、例:よし!グッド!など)、コマンド(例:ハウス!入って!など)
トレーニング方法
①-1:クレートのドアは開けたままにする
①-2:おやつを犬の鼻に近づけて認識させる
①-3:おやつをクレートの奥の方に投げ入れる。ここでコマンド
①-4:犬がクレートに入ったらすぐにマーカー
①-5:食べた後、クレートの出入りは自由にさせる(無理に閉じ込めない)
これを繰り返すことで「クレート=良い経験」を強化します。目標は、おやつが無くてもコマンドにより、自らクレートに入る事。
これを強化する方法は、他にもあります。例えば、食事をクレートの中で食べさせる。おもちゃで遊ぶ時もクレートのなかで。など。
②クレートのドアを閉めてみる
準備するもの:クレート、おやつ、マーカー (ほめ言葉、例:よし!グッド!など) 、おやつを入れられるおもちゃ(例:コング)、時間稼ぎのため 、コマンド(例:ハウス!入って!など)
トレーニング方法
②-1 おやつを犬の鼻に近づけて認識させる
②-2:おやつ、またはおやつの入ったおもちゃをクレートの奥に投げ入れる。ここでコマンド
②-3:入ったらマーカー
②-4:犬がクレートの中でおやつを探している間にドアを閉める
②-5:最初は数秒から。この間にマーカー。「出して!」と騒ぐ前に出してあげて、出る時におやつを与える。 「出たいけどれられない」(=悪い経験)を極力避ける
②-6:徐々に時間を長くしていく。
この段階では、クレートのすぐ外にいてあげましょう。目標は、クレートの中で伏せなどをして落ち着きを見せるようになることです。

③クレートのドアを閉めてその場から立ち去る
準備するもの:クレート、十分な運動で疲れさせる 、コマンド(例:ハウス!入って!など)
トレーニング方法
③-1:散歩の後など、犬がいつも休んでいる時間帯にトレーニングする
③-2:コマンド。入ったらマーカー。ドアを閉める
③-3:最初は、1,2分から挑戦する。この間は、近くにいてあげる。
③-4:徐々に時間を長く。少しずつクレートから離れてみる
コツは、犬に「出して~!」と言わせる前に出してあげる事。そして、徐々に時間を長くしていくこと。
④犬が騒ぎだしてしまった時の対処方法
騒いでもクレートから出さない。耳栓でもして耐えてください。
静かになったら、クレートにゆっくり近づいてクレートのドアに手をかける。ここで、再度騒ぎ出したらクレートから離れる。
これがとても大切!「騒げばクレートから出られる」という経験を絶対にさせないこと。
もし、犬が「騒げばクレートから出られる」と分かってしまったと感じたら、①-1からやり直しましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
「クレート=良い経験」。これを積み上げていくことが大切。 もし、積み上げたものが崩れたと感じたら前のステップに戻って繰り返し練習する。これが失敗しないクレートトレーニングのコツです。
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