パックリーダーシップのすすめ

我々人間の世界では、リーダーシップの大切さが頻繁に語られています。例えば、ある会社では、「リーダーシップのマインドを持て」と一般社員に推奨しています。ん? リーダーシップって偉い人が発揮するものじゃないの?下っ端の社員もリーダーシップが必要なの?そもそもリーダーシップとはどういう意味なんだろう・・・

リーダーシップは、どの様に定義づけられているのでしょう。巷に無数にある定義の中から1つ紹介します。「自己の理念や価値観に基づいて、魅力ある目標を設定し、またその実現体制を構築し、人々の意欲を高め成長させながら、課題や障害を解決する行動」(ウィキペディア)とあります。うーん、シンプルに言い換えると、「リーダーとは、目標を決めて、それに向かってチームの意欲を高め、人々を成長させながら問題を解決していくこと」のようです。

ここで私が注目したのが、「①チームの意欲を高め②成長させる」の部分です。そして同時に、これって私達が犬を飼う上で行っていることと一緒じゃないか?という事です。

①:上から目線でチームを動かすのではなく、リーダーとはチームの意欲をあげる為の方法を考える必要があるということです。犬の飼い方の議論において、一部の方が誤解している点がここにあると思います。リーダーとは、すべてトップダウンの軍隊方式であるという勘違いです。もちろん、時にはリーダーは決断する必要があり、それを進めるためにはトップダウン方式を用いる必要もあるでしょう。しかし、それだけでは、チームの意欲がついてこないという事です。時には、犬へも勇気づけが必要だし、上手く成功体験を作ってあげて、いろいろな事が上手に出来るようになるのではないでしょうか。

②:また同時に、「人々を成長させ」とあります。人が成長したなぁと思うのは、どんな時でしょうか。それは、困難にぶつかった時、新しい事に挑戦する時、それらを克服した後に感じられるものではないでしょうか。犬も、特に若いころは同様です。最初は、家の近所の散歩でさえ大きな挑戦だったのではないでしょうか。飼主の援助の基、何度か練習した結果、怖がらずに散歩できるようになります。

本投稿で私がお伝えしたいことは、「パックリーダーシップとは、あなたが目指すパックのありかた、そして犬とのより良い関係性を達成する上で、飼主が実践しなくてはならない考え方・行動」です。それではここから具体的に、リーダーになるために必要な考え方・行動について4つ紹介していきます。

1.目標を決める

まず最初に、パックリーダーとして、パックがどうあるべきか、そしてあなたが目指す、犬との関係性を設定します。例えば、我家の目標は、「パックメンバーのみんな(人間、犬、猫)が身体的・精神的に健康であり、危険から身を守るための知識・習慣を習得し、パックメンバーみんなが仲良く暮らすためにお互いを尊重する」です。動物が日本語をどこまで理解しているかは別として、これはリーダーである私が目指す目標であり、これを基本として家のルール、望ましくない行動を修正するポイント、犬への挑戦(新しいしつけを学ぶなど)を私が決めます。

2.信頼関係を築く

信頼関係とは、犬があなたと一緒にいて、「楽しい」、「うれしい」と思う事です。犬と目標を共有し、そこに向かって日々進んでいくには、お互いに信頼がないと始まりません。では、どの様に信頼関係を築くことがきるのでしょうか。あたなは、愛犬の大好きな遊びは何かご存知ですか?散歩を定期的にしていますか。もし、「はい」なら信頼関係ができているか、信頼関係の構築に向かって進んでいるでしょう。

信頼を築く上でもう一つ重要な点があります。食事をいつも同じ時間帯に与えるということです。「今日は、朝に何も与えなかったから、夜に2倍の量を与える」のではなく、食事は朝と夜と決めたら同じスケジュールで与えましょう。(旅行など、どうしても事情がある場合を除く)数回繰り返すと、犬はちゃんと覚えます。期待通りに与えることで、リーダーから期待通りに食事をもらえる→リーダーは信頼できる存在となるでしょう。

3.規律

私を含めて、多くの方が、このポイントのマスターが最も難しいと感じるのでは? 残念ながら、たまに私もこんな風に考えてしまいます。「子犬にちょっと厳し過ぎないだろうか?」「望まない行動を修正したら、犬に嫌われるのでは?」「今日は誕生日だから特別扱い」(犬は自分の誕生日なんて知らないのに・・・)こんな時は、犬の為、パックの為と思って、歯を食いしばっていつも通りの対応をします。

規律についてですが、1で設定した目標に基づき、リーダーであるあなたが家のルールを決めましょう。犬達はそのルールを守りながら生活します。例えば、一度あなたが、「このソファーの上に乗ってはいけない」と決めたら犬達はそれに従います。乗ってしまったら、速やかに降ろして注意する。「今日の散歩は長距離だったので、いつもより疲れているはず。だから今日はソファーの上で寝させてあげよう。」はNGです。犬はソファーで寝られる理由なんて伝えても理解しません。リーダーが決めたルールをいつも守らせる。たとえそれが、犬達が好まない事とわかっていても、彼らのしつけため、健康のため、安全のためにやらなくてはならないことは実行しましょう。この小さな事の積み重ねをミスすることが、「過剰な要求吠え」、「飼主の声が耳に届かない」、「食べ物への攻撃性」などにつながっていきます。

4.コーチング

あなたの家に新しい犬が加わりました。彼女は、まだ新しい土地の事が分からないため、近所を歩くのでさえ躊躇して、散歩の途中で座り込んでしまいます。こんな時、リーダーはどの様に行動するでしょうか。最初に、良く観察して犬がなぜ歩きたくないのかを考えます、(足が痛い?、新しい臭いが怖い?テンパってる?など)そして、原因を特定したら、乗り越えるための策を考えて行動します。例えば、犬を抱いて草の臭いが嗅げるところまで連れていき、まずは散歩の楽しさを繰り返し体験させる。それから、徐々に歩く距離を伸ばしていくことでしょうか。もしかしたら違うやり方かもしれません。リーダーの行動とは、常に犬とコミュニケーション(観察)をとり、出来るようになるために、そして出来るようになるまで、いろいろと対策を施す事です。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

飼主が犬達のリーダーになることに関して、「昭和の上司と部下みたいな関係で古い手法だ。」「私は、犬は動物らしく自由に育てたい。」等の議論がされています。パックリーダーシップとは、パックの意欲を上げつつ、お互いに成長しながら、あなたが目指すパックの在り方や、犬達とのより良い関係性を達成する為の考え方・行動です。決して上下関係で縛り付けて、彼らの行動を支配するためのものではありません。

まず最初に、パックの在り方、犬達との関係性(目標)を決めます。次にそれに近づくために、信頼関係の構築、規律、そして苦手を一緒に克服するためのコーチングを取り入れます。どれも短期間で身に付くスキルではありません。また、これらは「ここまで出来たから終わり」というものではなく継続して学び続けていくものです。

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