暖かいあなたの家の中で、大型犬とネコが背中を寄せ合って一緒に寝ている姿って素敵だと思いませんか?

犬の居る家にネコを飼う場合、ネコの居る家に犬を飼う場合とありますが、子犬、子ネコでなければ飼う事を決定する前に、それぞれの過去の行動、違う種への対し方を知っておく必要があります。以前に猫を捕まえて殺してしまったような犬はネコと同居させるのは難しいでしょう。また、年齢も気にすべきことです。若い方が警戒心も低くお互いになれるまでの時間が短いでしょう。今回は対面の為の事前準備と対面プロセスについて紹介しますが、対面プロセスは人間が100%コントロールして進める事が大切。動物まかせでは上手くいきませんし事故につながる事も。また、このプロセスは反復練習が必要と考えてください。
対面の事前準備
- ネコが逃げられる場所を作る。犬の届かない高いところなど。
- ガラス越しに対面できる環境を作る(お互いの姿は確認できるが、直接においが届かない環境)
- 柵越しに対面できる環境を作る(お互いの姿、においも確認できるがお互いに届かない環境)
- 犬用、ネコ用のおやつを準備。対面練習の際、おやつを与えてリラックスさせるため。
ネギ(アメリカンショートヘアー・オス)とララが散歩帰りのライをお出迎え
対面までのプロセス
- 毎回対面の練習をする前に犬はしっかり運動しエネルギーを発散させる、落ち着いた状態で臨む。犬には座れ、待て、伏せなどのコマンドが入っていること。
- 布を使ってお互いの臭いを認識させる。例えば、布で犬の顔・脇・お腹辺りをこすってにおいをつける。この布を猫の横に置いてにおいをかがせる。次に違う布で猫の顔をこすってにおいをつけ、同じように犬に布のにおいをかがせる。においをかがせる際、布を横に置いて布に近づく・近づかないの自由を与える。布から逃げるような態度を示す場合は不快なにおいと感じている可能性がある。慣れるまで1日一回のペースで数日繰り返す必要があります。
- においに慣れてきたら次はガラス越しに対面させてみましょう。ガラス越しなのでお互いの姿は良く確認できます。この際、犬はリードを付けるなどしてコントロールできる状態にする。ガラス越しに飛びついてネコをびっくりさせないように。ネコはいつも自由な状態に。また、それぞれに人間1人がついて体を触ったり、おやつを与えたりしてリラックスできる状況を作ってあげる。
- ガラス越し対面が慣れてきたら、次は柵越しの対面にトライ。お互いの姿を確認できるし、においも直接嗅ぐことができる。ゴールは犬がネコを脅かしたりしないようなリラックスした状態にもっていくこと。この時もおやつを与えるなどして犬、ネコともリラックスできるような状況を作ってあげましょう。
- 最後に直接の対面。大切な事はネコが100%自由な状態でいつでも逃げられる環境を作ってあげること。(ネコをケージに入れて対面させるのはNG。どのプロセスでもネコは自由に)最初は犬に短いリードを付けて人間のコントロール下に置くこと。慣れてきたらリードを長くして犬の自由度も上げていく。時々犬を呼び寄せるておやつを与えるなどしてリラックスできる状況を作ってあげてください。
まとめ
**********************************************************************************
- ネコがいつでも逃げられるような環境作りが絶対に必要。また、犬は必ずしっかり運動させて落ち着いた状態で練習を開始する
- まずは布を使ってにおいを認識させる。反応をよく観察しましょう。
- ガラス・柵越しに対面させる。慣れるまで複数回行う
- いつでもネコは自由に逃げられる状態を作ってあげること
いかがでしょうか。慣れるまで少々時間がかかる場合がありますがゆっくり諦めずにプロセスを進めてください。
